蒼青堂

斜め45度のカルチャーマガジン

【第25回参議院選挙】25歳、男。投票先がありません。

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文章:蒼崎青太郎(twitter:@seitaro_aozaki)

7月4日より公示された第25回参議院選挙。各候補者たちの選挙カーが公道を走り、外からは取り付けられた拡声器を通して、それぞれの政策を訴える声が聞こえる。
僕は自分に選挙権が認められて以降の過去3回の国政選挙において、全て自民党の議員に投票してきた。なぜなら安倍晋三首相の掲げる経済政策であるアベノミクスと、集団的自衛権の行使容認などの安全保障政策に共感してきたからだ。

しかし今回の参議院選挙においては未だに自民党に投票する気になれないでいる。

今回なぜ自民党に投票する気になれないでいるのか

今回なぜ自民党に投票する気になれないでいるのか。
それは自民党が消費税を10%に引き上げることを政策として掲げたからだ。

僕がこれまで自民党に投票してきた最大の理由であるアベノミクスは、日本経済における最大の問題であったデフレ脱却の為にインフレターゲットを設定した金融緩和と財政出動を行なってきた。結果として株価は上昇、雇用状況も大幅に改善され、デフレ脱却へ向けて景気が良くなりつつある実感が確かにあった。おかげで大学卒業時は特に苦労することもなく、新卒の正社員として一般企業に就職することも出来た。周りの友人にも新卒で就職できなかった人は一人もいなかった。

しかし2014年4月に消費税を5%から8%へ引き上げて以降、国内消費は長く低迷した。増税前の水準に回帰するまで3年もかかった。

また雇用の面でも停滞をもたらし、失業率の低下は停滞。こちらも消費と同じく増税前の水準に回帰するまで3年かかった。

消費というのは一度落ち込んでしまうと、回復するまでに長い月日を要することが前回の消費増税ではっきりと分かっている。にも関わらず増税するというのだ。おまけに世界経済が不透明になっている状況を考えると、前回の増税時よりもタイミングが悪すぎる。

教育無償化の財源は国債の発行で構わないし、社会保障の財源をどうしても増税で確保したいのであれば累進課税でやれば良いのだ。逆進性のある消費税でやる意味が全く分からない。

安倍政権の外交姿勢や、憲法改正などには手を上げて賛成だ。しかし、消費税増税によってアベノミクスによる功績を自ら破壊しにいくその姿勢には怒りさえ覚える。自らの過ちを顧みない政党に軽々しく投票などはできない。

野党は消費税減税。しかし野党にはもっと投票する気になれない。

今回の選挙において野党のほとんどは消費増税の中止または減税を廃止に掲げている。

しかし野党には自民党以上に投票する気にはなれない。

例えば野党第一党の立憲民主党の経済政策は、物価を上げずに最低賃金を5年以内に1300円までに引き上げるという。賃金に関しては上げていく必要はあるが、物価を上げずにどうやって賃金を上げるのだろうか。これで本当に景気は良くなるのだろうか。全く意味不明である。消費増税を中止したところで、経済政策があまりにも論外なので立憲民主党には投票できない。

では日本維新の会はどうか。憲法改正などでは自民党に近い上に、消費税増税には反対。僕にとっては一見問題なさげに見えるが、金融緩和や財政出動は訴えず「身を切る改革」や「財政再建」などと言っている時点で投票はできない。そもそもGDP550兆円の日本で、議員が身を切ったところで何の影響もない。金融緩和、財政出動と消費増税中止はあくまでセットでなければ意味はない。

山本太郎代表が率いるれいわ新撰組は、デフレ脱却へ向けて金融緩和と財政出動、物価を引き上げて賃金を上げ、消費税を廃止するという経済政策を打ち出している。この経済政策には大いに賛同できる。しかしそれ以外の政策があまりにもトンデモするぎるので投票はできない。

公明党と共産党は考える必要もなく論外。社民党はまだいたのかという感想しかない。

全く同じ考えの政党、政治家はいないと分かってはいるが・・・

自分と全く同じ考えの政党や政治家などいるはずがないことは重々承知だ。

実際これまでは自民党に投票してきたが、経済政策と外交・安全保障政策以外では賛同できない部分もかなり多かった。
選挙というのは自分が何を重視して、より自分の考えに近い政党や政治家を消去法で選ぶかだと思っている。

しかしそれにしても投票先が無さすぎる。どこに投票しても悪い未来しか見えてこない。

言い方は悪いが、今回の参議院選挙はウンコの中からよりマシなウンコを選ぶ選挙だ。

投票日の7月21日まではあと10日。どのウンコを選ぶかじっくり考えようと思う。


・筆者プロフィール

蒼崎青太郎(Seitaro Aozaki)

1993年12月25日、福岡県福岡市生まれ。カルチャーマガジン『蒼青堂』主宰。大学卒業後の2016年4月に新卒で鉄鋼系商社に入社。営業として鉄工所やゼネコンへ鋼材や建築資材を売り歩くも、少し捻くれた性格からか会社員として働くことに限界を感じ、2019年6月末で退職。そして現在に至る。
趣味はアニメ鑑賞、映画鑑賞、読書、模型作りなど。二次元美少女と日本軍の飛行機が好き。オタク。
名前の蒼崎青太郎は本名ではなく、TYPE-MOONのノベルゲーム『魔法使いの夜』に登場する蒼崎青子が由来。
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